01

星と眠る
世界は涙に溺れる
ねえ、そうしてまた明日を繋ぐんだ
左胸を銃弾で埋めて
銃葬
望んで失う君のために
星が還る掌へ
穏やかに愛す
自分の事だけ考えていられたら
夜を待たずに駆けてゆく

知りたがりのきみ
閉じた目はいつ開けるの
閉じた光はいつ開けるの
やがて落ちた空のはなし
魚に教える遊泳法
やさしいちきゅう
僕らは未だ楽園のなか
右と左がわかればじゅうぶん
彼らの墓標がわたしの生きた証
嘘になる為に生まれた

君の深くで僕は小さく息をする
奇跡を愛せたその時に
忘れないと誓った事さえ忘れてしまった
がらんどうの君
白い街
君だけを望めればよかったのに
眠れ、僕の魂よ
夜を殺して
そして僕は消えてった
星になれるだなんて思わないで

ミッシング
君はまた朝を望む
言葉の溺死体
朝染
君の事なんて何ひとつ知らない
氷の下で待ってるわ
心が痛むのに頭が痛むの
ため息の着地点
愛すべきジーン
いつかそんな歌を
都合の良い偶然

君が涙を流す理由
氷上の銀河
春を呼ぶひと
夏を枯らすひと
秋を染めるひと
冬を零すひと
君がいない地球はまわる
消えてく空を初めて愛おしく思った
10000回の夜を越えたとしても
黙って紡ぐ言葉

君に依存する街
薄く張る肌
隠すのは足音
昨日を探すひと
明日はきっと雨
駆けてく自己嫌悪
ありふれた唇
ダイアモンドブルー
ピンキッシュカーニバル
損なわれる酸素

(潔く)愛すればよかったのかしら
春の夜明け
踏み荒らす墓場
永遠の切先
夜が赤い日
いつか涙に消える
君が愛したあの日
装飾された絶望
もういいよ
この世で一番いらないもの

晴れて死す
願わくば春のもとに
霞風
刹那の口付け
さいごの名前
36.7度
明らかなる有罪
欲しいのは闇
神様のひとりごと
氷の海

背中の傷はなに?
目指したのは昨日
朽ちていいよ
始まりを終わりだと思い込んだ
さいごの春風
そぞろ雨
触れる事もしなかった
不完全優性
歪んじゃいない、ただ特殊なだけ
それが地球が回る理由

明日が僕の生まれる日
世界一汚れた唇
明日、空を降らせるから
愛したのは確かに
月みたいだね
スパンコールの爪痕
この気持ちの名前は
幸せが枯れるまで
無口なカナリア
約束さえ残さずに、あなたは