08

どうやら明日が死んでしまったらしい
一秒でいいから愛してください
悲しむ振りくらいしてみせろ
底なしの海へ
星が落ちて、君は死んだ
愛してくれなくったっていい
なぜ涙はしょっぱいのか
誰よりも深く繋がっていたはずなのに
羊の気持ちがよく分かる
賛美歌なんだ と君は言う

夕日って君に似てる
月までいけたら天使になれるかな
欲張りなブラックホール
転がりながら駆けていく
海に沈んだ月の涙
どこまでもいけると嘘を吐いて
抱き合っても僕ら1ミリも近づけずに
昔話だと君は笑うけれど
君を見てると切なくなるよ
根底に潜む真意

ハネモノを抱く
君の明日に僕がいないとしても
目を閉じて聞こえる旋律で
すべては雨の夜に露見する
広げられた両手を合図に(僕らの世界は散る)
拾いそびれた幸福
救われない夜
君よ静かに眠れ
のこりもののぼくら
かみさまって呼んでいい?

悲しませるために生まれた
呼吸を止めた瞬間から君は僕の思い出になった
気がふれたように笑う
どうか、君に届く前に消えて
真夜中の子供は恐怖に震える
免罪符はいくらだい?
死んだみたいに笑う
目を閉じることさえ怖くて
朽ちた鳥
何が美しいかさえ僕は知らない

笑わないで聞いて欲しいな
不完全な祈り
夜が終わる場所
教会の鐘が鳴る
ハウリングして消えてくものは
瞬き三回 嘘のしるし
不確定な未来のために
月の降るまち
世界のまんなかで目を閉じた
ほら またひとつ星が死んだ

そしてすべてがきえたとしても きみはなかないで
僕が君に似てるのか 君が僕に似てるのか
忠実な犬のように
神様はいつも忙しい
まるで失われたみたいに
死に逝く春に涙
手を取り合って死海へダイブ
ほどなく融解する春
冷めた太陽に用はない
メビウスになりたかった

生きてみせるさ、ひとりで
さようなら
パステルの福音
神様はあの娘だった
きみの深さを教えて?
白が無垢だと誰が決めた
指先一つで世界は変わる
それでも世界は廻っていたらしい
そうやって僕もいつか消えてくから
連れて行って欲しかったなあ、なんて

ここで抱きしめるのがセオリーなんだろうけど
ワンプッシュに必要な勇気
魔法のワンフレーズ
そんな世界は捨ててやる
幸福な私たちを、許して
呼び飽きたはずの名前
例えるなら君はフラット
揺らいだ絶望
愛を語るには短すぎる舌
君と繋いだ星

箱庭の宇宙
心が死ぬ前に
駆けるばかりの青い春
君の世界は何色?
きっとどこにも行けない
シマモヨウの猫が笑った
嘘に罪がないなんて嘘で、
あの日の夕焼けに溶けるのは
霞み落ちる世界で幸せを願う
最後の一音はカナリアに似ていた

小さな手で大きくさよならを
素直のメリット
運命線をたどる汗
明日の在り処
噛み下した三日月
斜めから昇る太陽
ティーカップにて溺死
散らばる世界
雪の白と君の赤
揃わないピース