07

空虚な祈り
僕らを消す白い雪
白濁した呼吸
聞こえないふりももう限界
湾曲する地平線
愛しく響いたさよなら
春のため息に似た嗚咽
銀河の果てで僕らは抱き合う
モザイク越しの恋
水底の愛

どうせ聞こえないなら声に出しても仕方がないね
小指の赤い腐れ縁
蜂蜜色のふしあわせ
小さな美しさ
横顔が好きだった
そして君はただの屍になった
空は今日も絶望色
初めての愛のことば
さみしいオウム貝
騒がしい夜

またひとつ重くなった
溺れるしかなかったんだ
捩れた僕達の相関図
すれ違うばかり
祈るように目を閉じた
後悔しないと誓える?
魔法の存在価値
スローダウン・エモーション
今は君のためだと言わせて
真っ直ぐに愛したかった

突きつけられる絶望
笑って迎えるワールズエンド
跪くエクスキューズ
シエスタの魔法
何に笑い掛けていたのかさえ忘れて
縮まらないあと一歩に涙を流す
異国の言葉でありがとう(君に分からないように、そっと)
その動作にさえ彼女への愛が見える
行き場のない謝罪
じゃれ合いのベッドシーン

ラストチャンスは昨日に置いて来た
さよならを抱いて眠る
シンデレラの魔法が解ける時
あいたかった
爪先から落ちる旋律
痛みを消すための罵倒
たとえば月に住むとして
いつもきみは泣いてるんだ
潤んで消えたかなしみ
愛だと言って欲しかった

私のことなど捨ててしまってください
僕と世界を繋ぐツール
壁越しに現れた幽霊
うまく言えなかったさよなら
ひとりじゃ時々死にたくなるから
これが僕のすべてです
硝子と君の強度について
最善を尽くして君を欺こう
さよならマーガレット
まどろみの先でオウムが笑う

その時計は五分先の未来を行く
ピッキング常習犯
君をつくる網膜
世界は軽い
黄昏の街
地下街は今日も晴れ
不誠実な真実
クリーム色のまほろば
立ち上る死煙
夜行バスが連れてきた死神

最後まで君を好きな僕でいられた
死に瀕しているのは地球とぼく
砂漠に落つる涙
きっと、ここが始まり
愛は食べられません
思い出とは作るものか、作られるものか
ちょうちょ結びの先
愛されるしか能がないね
ありふれた言葉にとびきりの想いを込めた
君はどこまで僕を愛せるか

はじめから君を知ってたよ
夜など早く終わってしまえばいい
彼は人ではない
やさしい牙
呑むべき針の数
君のさよならを覚えているよ
不安定の自覚
予感は確信へ変わる
瞳を閉じるのは君を忘れないように
何よりも君が嫌いだった

夢見るまぼろし
ほころんだ満月
ティッシュ3箱分のかなしみ
世界が消える合図
横断歩道にきみの影
もう僕は二度と生まれない
打ち解ける世界
恋はキャッチアンドリリース
星渡り
想いが言葉の邪魔をする