06

嘘だらけのぼくだけど
愛はやわらかかった
すべては君へ帰還する
やがて来る穏やかな春のために
仄かに色めくは
左様ならば、さようなら
踏みつける愛憎
散らかった理性
どうやら君の目には穴が開いているらしい
いびつな愛の形

生れ落ちた堕天使
それは祈りに似た願い
転んでばっかり
ウィークエンドを飾るキス
抱える膝さえない
God be with you.
十五年の奇跡
モノクロからの脱出
原色の愛
指の先にはまだ君がいて

君に見せたい明日がたくさん
三秒後、僕は泣くだろう
空いた手で掴むのは
今日眠るとき、一番にあたしを思い出して
華で飾るつま先
まだ間に合うかな
白い花に囲まれる、君の夢をみた
抱えきれない春に
君に教えたいこと
ちょっと泣いてみようか

透明人間とぼく
私の軌跡は風で掻き消え
ほら、虹がかかる
騒がしいレクイエム
生まれることを望んだ
最後のさよなら
純白に盛る毒は甘い
メランコリックオーケストラ
さよならの速度
刻むエイトビート

秋の夜 ないたのはきみ
月明かりが君をさらう
足りなかったのは想い
足りなかったのは言葉
哀しみの尾を捕まえて
十五夜に降りてきたのはかぐや姫
声をあげて泣きました
そ知らぬふりの三日月
サヨナラはまだ言わせない
明日に追いついた

染色体の行方
泣き出したのは九月
七色のチュチュ
銀色の幽霊船
雲の端に君を乗せて
優しい君が嫌い
先に進む術を僕は知らない
嘘だとしても私は幸せで
都会のルール
信じないと決めた

大人の話なら聞き飽きた
涙を分けてあげました
どうやら僕はまだ生きれるらしい
賛美歌を添えて
ぬくもりは僕を捕らえた
結んで開いてそんな手の平を
君の世界の1パーセントにでもなれたなら
ほつれた雨雲を解く
きっと僕は待てやしないから
くだらない言葉だらけ

たとえば明日空が落ちてくるとして
わだかまりの水溜り
追い風は南から吹く
いつだって私はただのシスターだった
消えた花の薄情なこと!
夜が僕らの隠れ家
まるで死んでるみたいだ
あなたと指きりした、小指が痛いよ
小さな星にリボンに付けて君に贈るから
息継ぎなしで駆けてくから

あの夏が鮮やかに色付いて
こんなこと言わせないで
忘れたころに落ちた涙
本当は泣きたかった
紡いでは指の隙間からこぼれおちて
「僕たちは大丈夫」
唇に添えられた人差し指
まだ生きる意味を探してる
世界の色はとても汚くて
夢の中の迷子

目印を失くしてしまったからもう君のもとへは行けないよ
もう二度と 君さえ振り返らないことを誓うから
ぬくもりは鮮明によみがえるから
始まったのは僕と君の恋物語
哀しみならば夜空とともに
小さな声できみを呼ぶから
天気予報は信じない主義
運命だと言って下さい
それが愛だと気付いた
魂がふるえた