05

ポケットにすべりこんだまぼろし
午前二時の死神に連れられて
君の名を知ったその日から
平たい地球の上でワルツ
ふたりぼっちのかげふみ
川の淵に住む老人
未来の話をしよう
戸惑う指先
青色の巨人
俎上の魚

崇高な道化
流星の残り香
チューリップの棘
嘘の言葉で泣いた君
金魚蜂のなかの薔薇
君のせいにしてもいい?
傲慢な明日に爪を掛ける
三歩で縮めるディスタンス
笑いたくなったら、呼んでよ
むせ返るような死の香に包まれて

ロイヤルブルー
美しく生きてみたい
世界の存在価値をはかる
黄昏のまちは今日も粛粛と
君のとこまで走ってくから
君に反射して輝いているんだ
音を立てて壊れたのはきみ
小さな星からやって来た君は
足元には絡みつくナイトメア
そんなくだらないことのために生きていたなんて

欲しいのは、リアル
プラットホームには哀しさがいっぱい
夏を攫って翔る風
神様は死んだらしい
愛なら僕と君の間を浮遊している
ロストキッド
だから夜は去らないと知った
そして朝は来ないと悟った
インディゴまで駆ける
翔べないなら死にたい

君にずっと触れたかった
命が代価なら何が得れるだろうか
瞬きなしでこぼれた涙
すべてに意味があるというのなら
君のユメになりたい
終わる夏の一片
名もなき春を想う
君がいなきゃ僕は生きてられない
弱い僕をどうか笑って
一ミリだって縮められなかった

唇を伝う不実
ラストコール
致死量の愛を喰らう
焦がれることさえ出来ない僕を
ねえ、今日はもう眠ってしまおう
祈れば君に届くと思ってた
今なら言えるよ、僕はずっと君が嫌いだった
あれは確かに永遠だった
その手のひらさえ僕は失う
さよならをあげよう

傷だらけのひざこぞう
皆、明日があると思って死んでいった
君の言う“いつか”が怖いよ
大切ならそれらしく扱ってよ
さよならが上手に出来るようになった
見せたい色も見たい色もなかった
七つ目の街にて君と出逢う
明日君がいなくても泣かないと誓う
君が居るから愛に生きれるよ
時雨れる君の頬

浅い噛み痕
僕の耳にはまだ聞こえる
抱え込んだ嘘と心中
三番街のキラーモール
黄昏コレクター
好きだと言ったら笑うかい?
足元の花に気づけない愚かさを
生きろと言ってくれた
夜は傷つくことすらなく
透明なやさしさ

未知数のまどろみ
羽より軽い愛の言葉
猫かぶりシンデレラ
あの言葉はまだ真実ですか?
目覚める必要はない
六十億の中から、誰よりはやく君を見つけ出す
夢の中のファントム
掛けてやろうか、魔法をさ
僕が出来なかったことぜんぶ
そんな風にしか愛せなかったけど

言葉じゃ足りなかった溝を埋めよう
人の優しさは君が教えてくれたね
あなたに挑む心臓
ガラスの靴を履いた猫
君の時間は僕が止めるからね
春の一片握り締め
目に見えない真実
今日から僕は月の少年
叶うなら永遠になりたかった
奇跡を起こすのは案外簡単で